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空の青さが春を通り越して

天気も精神的にもどんよりグレーだった1月から2月を超えてやっとここまできた。

正直今ものんびりしてる場合ではないのだが、肝心の私は天気がいいという理由だけで、前向きな気持ちと何とかなるだろうという軽さを持ち合わせている。

フランスに来てもうすぐ3ヶ月が経つ。

フランス語をフランス語で習ってみたい、ゆるゆるとした生活を抜け出して私は苦労したり泣いたり笑ったりしたいなんて大層なことを言って日本を出てきた私は30歳。これは30歳の私へのバースデープレゼントだった。

なのに着いたら寒いし雨か曇りばかりで気分は落ち込むし、仲良くなった友だちは自国に帰っちゃうし、授業もクラスメイトは何を言ってるのか全然分からなかった。

なんか悲しくて涙が勝手に溢れる夜は何度かあり、何より、自分がこんなにも弱い人間だなんて思わなかったしそれがいちばんショックだった。

昔ならこんな事くらいではへこたれなかったのにね。

でも、冬も夜もいつか明ける。

今は体感明け方ぐらい。この2ヶ月は自分ととことん向き合って、見たことない景色に触れて感動してこんな幸せなことないよなって、涙の夜と同じくらい思った。苦労して泣いて笑って思い通りじゃんか、と。

好きできたこともまるっと包み込んで、こんな遠い所まで一人できたことを褒めてあげたいと、どこまでも自分にとことん甘い私。

パン屋さんでの注文は慣れてきたと思っていたけど、annulerという単語が出てこなくて、今日の夜食べたいだけだったのにパンを丸々ひとつ買うはめになってしまった。お姉さんの少しだるそうな表情が頭から離れず少し肩を落としてしまった帰り道。

でもこのパンが美味しくて夜だけで半分平らげしまったので、結果オーライな本日3月25日。